タンカ72 瀉血の穴位および火灸 |
タンカ72「瀉血(しゃけつ)の穴位および火灸(かきゅう)」は、『四部医典』の第四部「結尾(けつび)タントラ」第20章と第21章を、絵にしたものです。 瀉血が続きますが、主にその方法です。瀉血する部位の前後あるいは上下を、きつく結紮(けっさつ)しています。また、瀉血のメスが、チベットの北と南で形が異なることも面白いです。 灸をするには、ヨモギの葉が必要です。下3段目には、「名山や景勝地を選び、医師の指導により、秋に(ヨモギを)採集している」光景が描かれています。 灸にも、熱症や血病といった禁忌(きんき)がありますが、消化不良・胃寒(いかん)・水腫・炭疽病・癲癇(てんかん)など数多くの適応症があります。 |
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