タンカ68 尿診[5] |
タンカ68「尿診(5)」も、『四部医典』の第四部「結尾(けつび)タントラ」の第2章を、絵にしたものです。 尿診が占いであることは、これまでのタンカ65〜67と同様です。新しい特徴としては、尿の熱気を判断の根拠とし、 熱気が、風が動くようであれば、鬼魅(きみ)の祟(たた)り… 熱気が、雪山ないし石山のようであれば、女魔(じょま)の祟り… などと描いていることです。 ひときわ大きな尿診卦図(かず)には、ジナミトラ祖師より伝授、という解説があります。彼は実在したインドの医僧であり、吐蕃(とばん)時代(7〜9世紀)のチベットに招かれて訪れています。 |
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