タンカ66 尿診[3] |
タンカ66「尿診(3)」も、『四部医典』の第四部「結尾(けつび)タントラ」の第2章を、絵にしたものです。 ルン(風性)病は、藍く黒くて、煮つまった野菜スープのよう。 チーパ(熱性)病は、深い黄色で、まるで大黄をひたした水のよう。 ベーケン(寒性)病は、牛乳から作ったヨーグルトのよう。 もし、黒くてヤクの尾のようだったり、紫色で臭いがすごかったり、鮮紅色で鶏の血のようであれば、それは死亡の尿象(にょうしょう)とか。 3つの円は、尿診亀卜(きぼく)*卦図(かず)です。左側は男性用、中央は女性用、右側は男女共用です。その見方は、尿の容器を図に見たて、それを9つに分けます。それぞれの部分に現われた尿象により、病気の原因やその結果を占うというものです。 *亀卜:かめの甲らを焼いてできる割れ目によって吉凶を判断する占い。 |
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