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四部医典タンカ

四部医典タンカ


タンカ63 脈診[8]

タンカ63
 タンカ63「脈診(8)」も、『四部医典』の第四部「結尾(けつび)タントラ」の第1章を、絵にしたものです。
 死兆脈(しちょうみゃく)、という恐ろしげな絵から、このタンカは始まります。そもそも仏教では、生(しょう)・老(ろう)・病(びょう)・死(し)の4字で人の一生を概括しています。とはいえ、その死を、脈で予知できるのでしょうか?
 ルン(風性)病は軽く、チーパ(熱性)病は力強く、ベーケン(寒性)病は水もれのようという死兆脈ですが、混合病の場合は、ルン・チーパは魚が餌をひく、ベーケン・チーパは蛙がはねるような脈であると、分かりやすく比喩しています。
 タンカの後半では、鬼邪脈がふんだんに描かれています。
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