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四部医典タンカ

四部医典タンカ


タンカ58 脈診[3]

タンカ58
 タンカ58「脈診(3)」も、『四部医典』の第四部「結尾(けつび)タントラ」の第1章を、絵にしたものです。
 脈診の目的が、とうとう財運(ざいうん)を占うことになります。「土に属する時期」、すなわち夏〜秋という条件つきですが、
 腎脈の部位に肺脈の脈象(みゃくしょう)が現われれば、財運は一般的。
 腎脈の部位に肝脈の脈象が現われれば、財運は凶…。
などです。さらに興味深いのは、鬼邪(きじゃ)の脈です。
 春の肝脈の異常は、破教魔(はきょうま)、女魔(じょま)、自尽鬼(じじんき)などの祟(たた)りであり、そうした鬼邪の祟りの脈が生じるのは、断崖に登る、神樹を切りたおす、などの行為によるというのです。
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