タンカ56 脈診[1] |
タンカ56「脈診(1)」は、『四部医典』の第四部「結尾(けつび)タントラ」の第1章を、絵にしたものです。 左上に、「結尾タントラ」を講じる聖者が描かれていますが、実は薬王の化身です。 脈診は、3つの診断法(タンカ3など)の1つで、チベット医学の脈診は特長的です。首や脇の下で診ることもありますが、一般的には、手首です。 患者の手首に、医師が人指し指・中指・薬指の3本をあて、指先の力を調整しながら、臓腑(ぞうふ)の状態などを診断します。 これは当然のことながら、立派な医師(タンカ39)のもとで、長年の修業をしなければ、絶対に習得できない技術です。 |
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