タンカ54 養生の方法[1] |
タンカ54「養生の方法(1)」は、『四部医典』の第三部「秘訣(ひけつ)タントラ」の第90章を、絵にしたものです。 月日のように永い寿命、16歳の少年の容貌、獅子のように機敏な動作…そんな養生の道は、日常生活に「鍵」があるようです。 例えば、保温に注意し、セックスは適度に、蜂蜜や白いバターをよく取り、主食のツァンパを熱いうちに食べ、常に沐浴(もくよく)をし、塩はひかえ目に、などというものです。 中央には5体の歓喜仏(かんきぶつ)、それを半円のように取りまく極楽世界の仏たち…。タンカの下半分は、極楽の対極にある地獄などが描かれています。このように、チベット医学には濃厚な仏教の影響があることも事実です。 |
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