タンカ48 病因[7] |
タンカ48「病因(7)」は、『四部医典』の第三部「秘訣(ひけつ)タントラ」の第74章〜第82章を、総合的に絵としたものです。 婦女病の病因は、三毒(タンカ11)、運命、鬼邪の祟(たた)りなど。 鬼邪病の病因は、悪行、神仏の罪をえる、神霊を犯すなど。 瘋病(ふうびょう)(精神病)の病因は、不安、悲傷、飲食や起居の不適切。 癲癇(てんかん)の病因は、不安、憂傷(ゆうしょう)、鬼邪の祟りなど。 黒水(こくすい)病の病因は、殺生、神樹や神石を犯す、運命、龍王(りゅうおう)・瘟神(おんしん)・羅刹(らせつ)*などが互いに争う、など。 合計7枚もあった「病因」のタンカですが、鬼邪などの祟り、幻想鬼などは、時代の制約というほかありません。 *羅刹:悪鬼のひとり。 |
四部医典タンカ一覧へ |