タンカ39 医師の人品と徳性 |
タンカ39「医師の人品と徳性」は、『四部医典』の第二部「論説(ろんせつ)タントラ」の第31章を、絵にしたものです。 その内容は過激です。医学理論に通じていない者など、13のタイプの劣悪な医師がいる、と具体的に図解します。 あるべき医師の姿は、薬王メンギーラをお手本とし、慈悲と喜捨の心をもつべきであり、厳格に仏門の法を守ることにより、死後、成仏して極楽へ行くことができるとしています。 医師の人品と徳性に、きわめて高い基準を設けるチベット医学は、今日的な意義をもつと言えそうです。 右下の絵は、「論説タントラ」の講義を終えた聖者が、再び薬王の頭のなかに帰っていく様子を描いています。 |
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