タンカ37 病気の予防、診断および治則 |
タンカ37「病気の予防、診断および治則(ちそく)*」は、『四部医典』の第二部「論説(ろんせつ)タントラ」の第23章から第28章までの内容を、総合的に絵にしたものです。 まず、病気の予防のために、ミロバランや光明塩(こうみょうえん)などの補薬を用いることが描かれています。 診断には、望診(ボウシン)・触診(ショクシン)・問診(モンシン)の3つがあります(タンカ3)。 医師には、医薬学の完全な掌握、豊富な実践の経験など、高い要求が突きつけられています。 その反面、医師は、国王を憎む人や治療に従わない人など、診断を拒否することができます。 治則*は、全神経を集中し、詳細に観察してから決定すべきで、自信のない場合の試験的な治療にも触れています。 *治則:治療の原則 |
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