タンカ36 医療器機 |
タンカ36「医療器機」は、『四部医典』の第二部「論説(ろんせつ)タントラ」の第22章を絵にしたものです。 チベット医学には、飲食の調節、起居の調整、薬を内服、外部からの治療、という4つの方法があります。 最後の外治法(がいちほう)には、あん法やオイルマッサージなどの「軽」、瀉血(しゃけつ)や灌腸などの「重」、大がかりな切開をする「大」、という3つの場合があります。医療器機は、「大」に用います。 それにしても、この「品ぞろえ」は豊富です。損傷した部位を調べる「探針(たんしん)」、肛門のための「割痔(かつじ)器機」、各種のメスや鉗子(かんし)、焼灼(しょうしゃく)の器機、点眼器などがあります。 |
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