タンカ33 補助薬物[3] |
タンカ33「補助薬物(3)」もまた、『四部医典』の第二部「論説(ろんせつ)タントラ」の第20章を絵にしたものです。 左上の羊毒(ようどく)(ウズの1種)から、最後の蜂蜜まで、計163種の薬物が描かれており、その多くは動物です。それらの肉や臓器だけでなく、排泄物なども薬物として描かれています。 例によって不可思議なものですが、死者の脳、人の陰毛、神楽(かぐら)の甘露(かんろ)なども描かれています。その実際の効果や、実在そのものも疑わしいわけですが、チベット医薬学には尽きない興味があります。 |
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