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四部医典タンカ

四部医典タンカ


タンカ29 薬物[5]

タンカ29
 タンカ29「薬物(5)」も、『四部医典』の第二部「論説(ろんせつ)タントラ」の第20章を絵にしたものです。
 最初のオオバキセワタから、最後の当帰(とうき)まで、102種類、全部が薬草です。その多くが花を咲かせていることもあり、もっとも人気のある美しいタンカの1枚です。
 天南星(てんなんしょう)は、黄色の花をつけ、チベットでよく見かけます。
 大黄(だいおう)や狼毒(ろうどく)も、特徴的な花姿で、よく目につく薬草です。
 ヒマラヤの北麓にあるチベットでは、6月末から7月初め頃雨季となります。行動はすこし不便ですが、植物の観察や、薬草の識別には、8月末までが最適の時期となります。
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