タンカ27 薬物[3] |
タンカ27「薬物(3)」も、『四部医典』の第二部「論説(ろんせつ)タントラ」の第20章を絵にしたものです。 左上の松脂(しょうし)(松ヤニ)から、右下の黄色い花のサキシフラガまで、100種類の薬物があります。その中の岩塩(がんえん)や芒硝(ぼうしょう)など14の鉱物性の薬物を除けば、すべて植物です。 ミロバラン(訶子(かし))の種類が多く描かれています。それはインドでも好んで用いられる果実です。ショウブやリンドウ等、日本でもよく見られる植物があり、アジアであることを実感させます。 |
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