タンカ19 人の死亡の兆候[1] |
タンカ19「人の死亡の兆候(1)」は、『四部医典』の第二部「論説(ろんせつ)タントラ」の第7章を絵にしたものです。 中央にあるのが、夢境(むきょう)です。「霊魂が白脈(はくみゃく)に入れば、夢境を形成する」との解説があります。チベット仏教では、人生で多くの善行をすれば、人生の最後に、霊魂は頭のてっぺんにある竅(あな)から出て、昇天することができると説いています。 夢境の絵の周囲は全部、小羊が生まれる夢をみれば吉兆、戦いに破れた夢をみれば(患者の)死の兆候など、夢占いです。 「迷信に満ちている」ともされるタンカ19ですが、それを見る人が魅了されることもあります。 |
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