タンカ14 人体の脈網 |
タンカ14「人体の脈網(みゃくもう)」も、『四部医典』の解説書『四部医典藍瑠璃(らんるり)』の「論説(ろんせつ)タントラ藍瑠璃(らんるり)」第4章を絵にしたものです。 一連のタンカで見たように、チベット医学の人体に対する理解は、非常に総合的です。この絵には、額・喉・胸・臍(へそ)・性器の部位に、5つの円形があります。 これは古代インドでいうチャクラ、すなわちプラーナ(タンカ6)の渦です。それは生命エネルギーが渦巻きのように凝縮する場所であり、凝縮輪(ぎょうしゅくりん)ともいいます。 そのエネルギーの渦は、健康のレベルをチェックできると同時に、瀉血(しゃけつ)など治療ポイントでもある訳です。 |
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