タンカ5 人の懐胎から出産まで |
タンカ5「人の懐胎(かいたい)から出産まで」は、『四部医典』の第二部の「論説(ろんせつ)タントラ」第1章と第2章を絵にしたものです。このタンカは、現代の専門家たちから一番注目される1枚です。 その理由は、受胎から始まり、細胞の分裂、第9週までを魚の期間、第17週までを亀の期間(両棲類)、第32週までを豚の期間(哺乳類)とすること等、タンカの絵があまりにも現代の我々の知識とよく似ているからです。 最後の部分、母体への気づかいも克明に描かれています。出産は病気ではないのですが、チベット医学が、当事者(患者・産婦)の立場によく立っていることを証明しています。 |
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