子どもの成長にとっての生活習慣と必要な運動
とやま健康パーク 小川 耕平
事業推進課主事
健康運動指導士
●子どもの現状●
なぜ?増えてきた半健康的な子ども・・・。
昔は、「子どもは風の子元気な子」とまで言われたくらい、元気を代表する証でした。しかし、現状はどうでしょう?残念ながら、次のような半健康的な子どもが増えているのが現状です。
・アレルギー体質 ・疲労・体調不良を訴える子
・自律神経失調症傾向の子 ・姿勢不良
・口腔機能の発育不良 ・視機能の低下
・体温調節機能の低下 ・体力・運動能力の低下
これらの原因の一つとして、不規則な生活習慣や運動不足が挙げられます。
●理想的な生活・運動習慣●
規則正しい生活習慣と体を動かすことで健康づくりをすすめましょう。
■理想的な生活習慣
健康の3大原則 「栄養:よく食べる」、「運動:よく動く」、「休養:よく休む」を守りながら、規則正しい生活習慣(早寝・早起き)を送ることが大事です。
■理想的な運動習慣
運動習慣があるというのは、次のことを実践していることが条件です。
『30分以上の運動を、一週間に2回以上、1年間以上継続していること。』
また、子どもの運動習慣は、遊びに関係があるといわれています。昔は、外で遊ぶことで、十分な運動量が確保できていたのですが、現在は習い事や遊びの内容が変ったことで、同じ遊ぶということでも運動量の確保が困難になっています。
【参考】現在の子供に少なくなった遊ぶための3つの「間」
・時間:遊ぶ時間(塾や習い事に時間が取られる)
・空間:遊ぶ場所(空き地や公園などの場所)
・仲間:遊ぶ仲間(少子化による同級生の減少や習い事による友達の減少)
●子どもの成長(発育)に合わせて●
子どもは、多くの可能性を秘めています。このことを我々大人は常に頭に入れ、子どもの理想的な成長を見守る必要があります。次に示す図は、有名なスキャモンの発育発達曲線です。20歳を発育の成熟とした場合の、体組織それぞれの成長特徴についてグラフにしてあります。この図をしっかり理解して子どもの理想的な発育を応援しましょう。

【一般型】12歳位から二次性長期とともに成長する。
【神経型】8歳位までに、ほぼ成熟してしまう。
【生殖器型】12歳位の二次性長期とともに成長する。
【リンパ型】6歳位で成熟し、20歳位で安定する。
☆ちょいネタ☆
~子どもをスポーツ選手にしたいと思っている方へ~
0歳~5歳
・ソファーやベットのうえで飛び跳ねたり転がったりする遊び
・のぼり棒や鉄棒などつかまったりする遊び
・ボールを使った遊びや水遊び
5歳~12歳(9歳~12歳頃をゴールデンエイジとよぶ)
・いろんなスポーツ(遊び)を体験
・体と心を鍛えるような活動を体験
・自分の体をコントロールするような活動(バランス能力)を体験
・運動を楽しむための体験
12歳~
・専門的な技術を取得するような運動
・ウェイトトレーニングのような筋力を肥大させる運動
・個人に応じた内容の運動
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