アルコールはアルコール脱水素酵素によってアセトアルデヒドになります。このアセトアルデヒドが悪酔いを起こす原因物質です。
アセトアルデヒドを分解するアセトアルデヒド脱水素酵素には、血液中のアセトアルデヒド濃度が低い段階から働く I 型酵素と血液中のアセトアルデヒド濃度が高くなってから働くII
型酵素があり、II 型酵素は I 型酵素の1/50の効率でしか働いてくれません。
日本人(約44%)をはじめとする黄色人種や南米のインディオの中には、生まれつきアセトアルデヒド脱水素酵素の I 型が欠損していて、アセトアルデヒドをうまく処理できない人が多いのです。
そのため、お酒を飲むと血液中のアセトアルデヒドの濃度が高くなり、悪酔いの不快な症状が強くあらわれるのです。お酒に強い弱いは生まれ持っての体質です。自分に合った適量でお酒を楽しみましょう。