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アーユルヴェーダ

インドの伝統医学はアーユルヴェーダといわれ、古代インド語(サンスクリット語)のアーユス(生命・寿命)とヴェーダ(知識・科学)の合成語で、「生命の知識」、「寿命の科学」という意味です。

●	アーユルヴェーダでは、自然界の5つの元素である水、火、土、風、空から、人体内の「ヴァータ」、「ピッタ」、「カパ」という3つのドーシャ(生体エネルギー)が作られ、これら3つのエネルギーバランスによって、心身の状態や体質が決まると考えられています。

●	このバランスを整える方法が、アーユルヴェーダの治療です。アーユルヴェーダでは、人体を自然界の一部とみなして、動植物や鉱物などの生薬を使って、心身のバランスを整えます。また、ヨーガの体操なども勧めています。さらに、心身にたまった老廃物をオイルマッサージなどで浄化し、自然治癒力を高めようとしています。

	ヴァータ	ピッタ	カパ
性質	速い軽い動く	熱い鋭い	冷たい重い安定粘着
作用	コミュニケーション運送運搬	消化代謝	体力抵抗力構造維持

■アーユルヴェーダの体質論

●	アーユルヴェーダでは、人間はもともとドーシャ(生体エネルギー)のバランスを崩しやすいものと考えられています。

●	風のエネルギーが増えやすい人はヴァータ体質(風体質)、火のエネルギーの場合はピッタ体質(火体質)、水のエネルギーの場合はカパ体質(水体質)といいます。

ヴァータ体質
冷え性や皮膚の乾燥、便秘、痛み、血行障害などが起きやすい傾向があります。性格は優柔不断です。しかし、新しいことに順応しやすく、想像力が旺盛な人です。

ピッタ体質
皮膚炎、胃炎、胃潰瘍などの炎症が起きやすい傾向があります。怒りっぽい性格です。しかし、頭の働きがよく知性的です。

カパ体質
からだがむくんだり、肥満になりやすい傾向があり、気管支炎や花粉症などにかかりやすい人です。性格はおっとりしています。しかし、女性の場合は母性本能が旺盛です。何事にも辛抱強い人です。
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