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平成22年度 第2回 健康医学講演会 10月


ボケないための脳トレーニング

富山国際学園・富山短期大学専攻科食物栄養専攻・脳機能解析学 教授
田淵 英一


 講演では、「脳トレーニンが何で必要なの?」という話をした後に、脳トレ問題を皆さんに考えて解いてもらい、「脳トレーニング」をします。また、途中にいくつかの知って得する「豆知識」を入れましたので、日常生活に応用していただければうれしいです。

1 脳トレーニンが何で必要なの?
 記憶、学習、感覚の認知、運動の制御、感情、本能。これらの人間が行っている肉体的および精神的活動のすべては脳がコントロールしています。脳活動は、神経細胞(ニューロン)が実行しており、0.1Vの電気活動により、ニューロン同士の情報交換が行われ、シナプスができると神経回路が形成されます。このシナプスは、刺激により形成され、刺激がないと消失するという特徴があります。つまり、脳トレーニング等で脳にいつも刺激を与えておかないと、脳機能が徐々に低下していってしまうのです。

2 脳トレーニング
 近年、脳科学の研究が盛んに行われ、脳の機能がかなり解明されてきています。それにより、ヒトの“こころ”も脳機能により形成されていることもわかりはじめています。この脳による肉体と精神のコントロールについて解説し、いくつかの脳トレーニングドリルを行って脳を鍛え、賢く生きて人生楽しく幸せに過ごすための日常生活のアドバイスを提唱します。


<男性脳と女性脳>
 女性脳は、同時にいくつかの作業をする能力に優れています。それに対して、男性脳は、一つのことを掘り下げて考える能力に優れています。つまり、女性は仕事と家庭を両立する脳力を持っていますが、男性に育児や家事を任せると、一つのことしかできないという現象が起ります。 男女の差は生物学的に性ホルモンだけで決まります。そのため、これまでの人間社会における男女の営みは、むしろ、女性が子供を生むことから役割分担が決められ、女性は家事・育児を担当し、男性が仕事を担当していたといえるでしょう。こう考えると、最近の“女性の男性化”と“男性の女性化”現象は、ある意味当然の結果なのかもしれません。

<死語となった男尊女卑!?>
 近年、女性パワーが重要視され、どの会社でも大抵要職に女性がいるようになりました。女性社長も増え、女性だけの会社も目立ってきています。私の職場でも半分が女性です。育児についても、収入が比較的安定している若い世代の家庭では、男性が育児に参加することは、もはや常識となっています。

 過去における女性の生き方は、「男性を支え、家庭を守る」が一般的でした。女性が子どもを産むことから、育児・家事をすることが慣習となっていたことが主な原因でした。そこでは、それなりの社会秩序が形成されていましたが、仕事をしていないため女性の立場が弱いという問題がありました。

 現代における女性の生き方は、「社会の一員として仕事をし、かつ家事を切り盛りする」が一般的でしょうか。女性の個人的および社会的立場が強くなったことが主な原因です。付随した社会現象として、男性が家事や育児へ参加する家庭が多くなりました。しかし女性の社会的地位の向上に伴って、社会構造の変革や離婚率の増加などが目立ってきました。

<病気予防の豆知識>
 肩こり: 生活習慣が主な原因です。 → 頭は首で支えましょう。 四十肩、五十肩: 生活習慣が主な原因です。 → 腕を支えれる肩をつくりましょう。 腰痛: 生活習慣が主な原因です。 → 腰は上半身を支えています。

<食べ物の豆知識>
 みょうがを食べると、物忘れがはげしくなるってホント? 釈迦の弟子である周梨槃特(スリハンドク)の話で、彼は、仏道に優れ悟りまで開いた人物だが、どういうわけか、自分の名前を忘れてしまう。ふびんに思った釈迦が、首から名札をかけさせたが、そのことさえも忘れてしまいとうとう死ぬまで自分の名前を覚えることができなかった。死後、お墓に見慣れぬ草が生えてきた。一生自分の名前を荷(にな)って苦労したということから「茗荷(みょうが)」と名づけられたそうです。 ...ということで、物忘れがはげしくなることはありません。ご安心を!(HP:薬膳の書http://www.shishiclub.co.jp/uenoya/yakuzen_myoga.htmlより引用)

<幸せな人生を送るために必要なこと>
 ①身体が健康であること   ②心が健康であること
そのためには、
 1)よく寝ること
 2)よく食べること(バランスのよい食事で)
 3)よく身体を動かすこと
 4) よく頭を使うこと               が必要です。





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